私も流行りに乗って完全AIで曲を作ってそれをリリースしました!!!
というのはウソで、まずは上の再生ボタンを押して曲を聴きながら以下を読んでいただければ幸いです笑
12月19日にRAVENATIONという曲をリリースしました。
前回のリリース Future Sushi から丸2年くらい経ってしまいました。
プライベートで人生色々紆余曲折ありまして、このような時間がかかってしまったのですが、何とかリリースできて良かっと思っています。
今回はそのリリースに際して、この作品が生まれた経緯や背景について書こうと思います。
リリースパーティーがキッカケ
この曲は CHERRYBOY FUNCTION こと権田山くんがリリースした「suggested function EP#3」のリリースパーティーにライブで出演することになり、その準備段階で生まれたものです。
このパーティーの企画・ブッキングをしていただいた TRANSONIC RECORDS (前ExT Recordings) の永田さんには感謝しかありません。
よくよく考えてみると、前述のリリパが2014年10月開催なので約9年前です。ある程度形になったもを自分のDJで時折使っていましたが、リリースされるまでに9年の歳月を要したのはちょっと長すぎたかもしれませんね。とは言え、レイブっぽい曲をチラホラ見かけるようになった昨今を鑑みると、リリースタイミングは悪くないのかもしれません。
ルーツを探る旅
私は2002年にエレクトロクラッシュのブームに乗る形でデビューしたわけですが、よく自分のルーツに関して考えることがあります。
その一つにゲーム音楽がありChiptuneとしてW2X名義でやる程になったものもありますが、今回の曲に関して言えば、以下のような背景があったと思います。
私がレイブミュージックの一端に触れたのは、テレビで放映されていたジュリアナ東京(ここに埋め込めなかったのでリンク先で見てね)というクラブの特集でした。
そこでは、ボディコンシャスなワンピース姿の女性たちが、頭上でフワフワな扇子を振り回しながら、客席にあるお立ち台で落ちそうなほど密着して踊っていました。ディスコの延長のような雰囲気で、そこで流れていた音楽にレイブミュージックが含まれていました。
象徴する曲として星野靖彦氏こと Maximizor の Can’t Undo This! なんかはみなさんも聞いたことがあるかもしれません。
当時は未成年だったのでクラブに行くことはできず、少ない情報のなか日本の音楽レーベル avex trax やBEAT UK(フジテレビ系列で放映された深夜の音楽テレビ番組)などを頼りにこういった曲を聴いていました。
レイブとは1980年後半〜90年前半にかけてUKで起こった音楽ムーヴメントで、レイブミュージックはそのイベントやパーティーでかかっている音楽を指します。後になってわかったことですが、こうしたムーブメントを書籍などで知り、日本のそれは商業的に成功させるために、かなり日本人向けにアレンジされ独自に進化していったのではないかと思います。
このように私はオーセンティックなレイブカルチャーを知らずに表層的な音楽の部分に影響を受けて育ちました。この曲は後に本当のレイブカルチャーを理解するために深く掘り下げていく過程で生まれた曲です。皆さんには、とても滑稽で奇妙に聞こえるかもしれません。この曲は前述のように外国文化を自分たちの都合のいいようにアレンジする国民性をよく表していると思います。
それから、私がSpotifyでよく聴いてるレイブ曲(っぽいものも含む)をプレイリストにしているので良かったら聴いてみてください。
映像も作りました
MVにしようと音源フル尺で映像編集していたんですが、誰がすき好んでそんな長いのを見るだろうかと考えた時、YouTube Shorts, InstagramやTikTokを見ていると、もはや短い尺の凝縮したものがあれば十分なんじゃ無いかという気がしてきて以下が出来上がりました。
編集した映像をアナログテレビに映して再度カメラで撮って編集する手法で作っています。
話は逸れますが、モジュラー式のビデオシンセサイザーが欲しいです。沼りそうなので躊躇してますが笑
あと次回リリースについてですが、実はまだ作りかけで同じレイブテイストの曲があるので、希望的観測ですが来年前半くらいに出せたら良いなと思っています。
物流の無いデジタルリリースとは言え、カバー画像や映像など諸々準備してると意外と時間がかかってしまうんですよね。