Claude などの AI アシスタントと WordPress を連携させる「WordPress MCP」を使うと、自然言語の指示だけで記事の作成・更新・管理ができるようになります。この記事では、レンタルサーバで独自ドメイン運用している WordPress サイトへの導入手順を解説します。
対象読者: WordPress.com(WordPress 社が提供するホスティングサービス)ではなく、レンタルサーバなどに自分でインストールして運用している WordPress(いわゆる「自己ホスト型 WordPress」)をお使いの方
WordPress MCP でできること・できないこと
✅ できること
- 記事(投稿)の作成・更新・取得
- ページの作成・更新・取得
- カテゴリ・タグの追加・更新・一覧取得
- メディアのアップロード・取得
- ユーザー情報の取得・更新
- カスタム投稿タイプの操作
- サイト情報・一般設定の取得・更新
❌ できないこと
- テーマの切り替え・カスタマイズ
- プラグインのインストール・有効化・削除
- WordPress コアのアップデート
- データベースへの直接操作
- コメントの管理
- WordPress の設定画面の UI 操作全般
※できること・できないことはプラグインのバージョンによって変わる場合があります。記事の更新日時を参考に、最新の情報は公式リポジトリでご確認ください。
導入手順
1. WordPress MCP プラグインのインストール
- GitHub の Automattic/wordpress-mcp の Releases ページ にアクセスし、最新版の
wordpress-mcp.zipをダウンロードします - WordPress 管理画面 → プラグイン → 新規追加 → プラグインのアップロード から、ダウンロードした ZIP ファイルをアップロードします
- プラグイン一覧から WordPress MCP を有効化します
2. WordPress MCP の設定
- 管理画面に表示された MCP の設定画面を開きます
- 「Enable MCP functionality」を有効化します
- 「Enable ~ Tools」 は必要に応じてオン・オフを設定します(記事操作だけなら Posts / Pages / Media 系を有効にすれば十分です)
3. Authentication Token の発行
- 設定画面の Authentication Tokens セクションで新しいトークンを発行します
- 任意でトークンの有効期限を設定します
- 発行されたトークンは後の手順で使うので、安全な場所にコピーしておきます
セキュリティ補足: WordPress の ID / パスワードで認証する方法もありますが、パスワードを設定ファイルに書くことになりセキュリティリスクが高まります。Authentication Token の利用を推奨します。
4. Node.js のインストール
WordPress MCP のクライアント(@automattic/mcp-wordpress-remote)は Node.js 上で動作するため、お使いの PC に Node.js が必要です。
- Node.js 公式サイト から LTS(推奨版) をダウンロードしてインストールします
- インストール後、ターミナル(Mac)またはコマンドプロンプト(Windows)で以下を実行してバージョンが表示されれば OK です
node -v
npx -v
5. Claude Desktop の MCP クライアント設定
- Claude Desktop を開き、設定 → 開発者 → 設定の編集 から
claude_desktop_config.jsonを開きます - 以下の内容を書き足します。既存の設定がある場合は
mcpServersブロックを既存 JSON にマージしてください
{
/*
すでに他の設定がある場合はここに書き足す
※ /* ... */ はわかりやすさのために記載しています。
実際の JSON ファイルはコメント非対応のため、保存前に必ずコメント行を削除してください。
*/
"mcpServers": {
"wordpress-mcp": {
"command": "npx",
"args": [ "-y", "@automattic/mcp-wordpress-remote@latest" ],
"env": {
"WP_API_URL": "https://your_site.com/",
"JWT_TOKEN": "先ほど発行した Authentication Token",
"LOG_FILE": "/任意の出力先を指定/mcp-wordpress-remote.log"
}
}
}
}
- ファイルを保存したら Claude Desktop を再起動します
6. 動作確認
Claude Desktop から「WordPress の記事一覧を取得して」などと話しかけ、サイトの情報が返ってくれば接続成功です。
より活用するために:プロジェクト設定のすすめ
Claude Desktop の「プロジェクト」機能を活用すると、WordPress 操作に関するルールを事前に設定しておけます。
以下のような指示をプロジェクトの「指示」欄に書いておくと、毎回伝えなくても Claude が守ってくれます。
- いきなり投稿せず、作成した文章を一度確認してから投稿する
- 投稿ステータスは原則「非公開(private)」にする
- プロンプトに問題点や不明点がある場合は投稿前に確認する
まとめ
- WordPress に MCP プラグインを導入・有効化
- Authentication Token を発行
- PC に Node.js をインストール
claude_desktop_config.jsonに MCP 設定を追記- Claude Desktop を再起動して動作確認
WordPress MCP を使えば、ブラウザを開かずに Claude との会話だけで記事の下書きから公開まで完結できます。プロジェクト機能と組み合わせることで、独自のワークフローを構築してみてください。
