ビットコインだけじゃない!メディア系ブロックチェーン関連サービス


ビットコインに代表される中核技術のブロックチェーン(分散台帳技術)は、台帳を非中央集権的に管理することでそのコストを分散し、可用性を高くしています。また、運用の仕方次第では非常に高い透明性を保つ事ができ、台帳は連続した記録ゆえに改ざんすることが実質的に不可能なのが特徴です。
この特徴を暗号通貨以外に金融、不動産、流通や音楽・・・などといった様々な分野に応用する試みが始まっています。
今回はその中から、以前Twitterでつぶやいたメディア系のサービスを中心に紹介します。

1. STEEM

書いた記事やコメントにたいして投げ銭が簡単にできるブログメディアです。
日本では流行っていませんが、すでに実際に動くサービスがあります。

2. Yours

こちらもコンテンツに対して投げ銭が簡単にできるサービスです。
すでにサービスは稼働していて、クリエイターがマネタイズできる仕組みを目指しています。
なかなか日本語記事が無い中、ちょっと古いがこの解説記事がわかりやすいです。

参照:https://qiita.com/azusa-kikuchi/items/564bd5812adcdf996504

3. ALIS

STEEM にインスパイアされて日本人が作っているのが ALIS。
ALIS は STEEM の問題点を指摘し、それを解決したサービスの作成を目指しています。
既に動くモックアップがあって、クローズドβでサービスインも近いらしく、非常に楽しみです。

4. Publica

ブロックチェーンを出版に応用したのがPublica。
Publicaは、読者が作家を直接支援できるオープンプラットフォームで、作家はまずアイデアを公開して読みたいと思う読者から資金を調達します。次に本が完成すると、読者にはそれを読むためのキーが発行され、その本を読む事ができるようになります。また、作者などへ支払いが実行される仕組みになっています。

参照:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/25/news021.html

5. musicoin

音楽では実際に利用できるもので musicoin というものがあります。
無料で聴くこともできるし、$MUSIC という暗号通貨で支払うこともできるようです。
$MUSIC は現在、取引所のBittrexで取り扱っていますが、もっと簡単に支払えるようにならないと普及は難しかもしれません。

6. VALU

VALU はユーザーを時価総額という形で数値化してVAとよばれる擬似株式を発行し、売りに出されたVAは自由に売買できます(取引は全てBTC)。
一時期YouTuberのヒカル騒動でイメージが低下したせいか、最近は利用者に当時ほどの活発さを感じないが、誰にでもすぐに楽しめるようにしている点で優れていると思います。
また、最近では投稿した内容に対して 0.0001 BTC のチップを送れるようになっています。

ちなみに私も細々とVALUはやっているので、もしよかったらまずはウォッチリストへ入れてみてください。

7. po.et

著作に関するメタデータを管理する仕組みです。
既にα版があり、wordpress用のpluginも準備しているようです(githubにレポジトリが存在)。

これらサービスをみて思うこと

色々紹介してみましたがいかがでしたでしょうか。

総じて思うことは、一つのメディアにフォーカスしてサービスを作るのではなく、どんなメディアかに関わらず著作権管理であったり少額の投げ銭などができるよう汎用的に作った上で、具体的な使い方をマーケティングで開拓する方がプラットフォームになり大きなパイを取るには良い方法だと思いました。

決済の分野では、米国最大の仮想通貨取引所であるコインベースは最近、コインベース・コマースというのを発表しました。
これはペイパルのように仮想通貨による支払いを簡単に導入できる仕組みです。

また、汎用的なポイントサービスだと、以前Twitterでつぶやいた以下のようなものがありました。

このほか、それをさらに汎用的なのが、テックビューロ株式会社が開発するmijinです。mijinはプライベート(ビッチコインなどはパブリック)なP2Pネットワークのブロックチェーンを各企業や各サービスに導入できる仕組みを考案していて、ポイントサービスなどのアセット管理、決済、契約など、かなり汎用的に利用できるようです。

こういった仕組みの導入が進めば、広告モデルに依存しないメディアが運営できるようになります。
例えば、最近の大手ニュースメディアなんかはほとんどが月額課金制ですが、これが各記事ごとに非常に少額(数十円とか)でみられるようになったらどうでしょう?
きっと一部のヘビーユーザーを除き、ほとんどの人は現在の月額料金ほどおかねを払うことなく、読みたい記事だけを読めるようになると思います(今までは少額を支払うための決済手数料が高かったがブロックチェーンの登場で低コストで運用できる可能性がある)。
また、これは音楽のストリーミングサービスにも同様のことが言えると思います。

インターネット登場以来の衝撃であるこのブロックチェーンの未来に、私は期待と興奮を覚えています。